せっかくの機会に、願掛けを正式にする意味に加え、記念になる素敵な思い出のためにも素敵な着物を着せたいものですよね。
しかし、「何を着せて行くものなのか全然知らない」と不安を抱えている方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、お宮参りで子どもが着る着物についてご紹介します。
□生後1ヶ月の赤ちゃん
お宮参りに行く赤ちゃんが着る着物は「祝い着(産着)」と呼ばれます。
肌着と白羽二重という着物を着た上に、祝い着を着るのが正式な形です。
最近は、祝い着の下に着るものはベビードレスやカバーオールで代用することが多いです。
祝い着は、大きい羽織のようなものだと捉えるとわかりやすいでしょう。
祝い着は抱っこしている人の首の後ろで結び、祝い着の上によだれかけをつけます。
外の刺激をより避けるために帽子やスタイをつける方もいます。
祝い着は男女で柄に違いがあります。
それぞれの柄についてご紹介します。
*男の子の場合
男の子の祝い着では、「熨斗目文様(のしめもんよう)」が人気です。
熨斗目文様は袖の下と帯の下あたりに段になって横向きに模様が入っていて、武士の小袖に由来しています。
柄は強くたくましいイメージの柄が選ばれています。
兜や龍、虎といった柄がそれにあたります。
他にも、おめでたい富士や、宝船、青松も定番です。
また、ベースの色が、黒や紺などダークトーンであるものが好まれています。
最近では青、緑、シルバーなど色も多様になっています。
*女の子の場合
女の子では、「友禅模様」が華やかで優美だと人気です。
友禅模様とは、多彩で絵画的な模様のことで、自然や器を描いていることが多いです。
牡丹や桜といった伝統的な花の柄や、男の子同様おめでたい柄も入っていることが多いです。
最近では、可愛らしい近代的な柄を選ぶ方も多いです。
色はピンクや赤、黄色が定番となっています。
□3〜5歳の子供
3〜5歳の子どもは、七五三や入園式でも着ることのできる着物を選ぶことがおすすめです。
実は、赤ちゃんの時に着た祝い着は軽い手直しで3歳や5歳になっても着ることができるのです。
そのため、祝い着を購入したという方はそれを活用できます。
□まとめ
今回は、お宮参りで子どもが着る着物についてご紹介しました。
お宮参りは子どもが小さい時にしかない特別なイベントです。
素敵な着物を着ていくと、将来写真を見返した時にきっと良かったと思えるのではないでしょうか。
ぜひ今回ご紹介したことを参考に、子どもの成長を祈る祝い着を着せてお宮参りに行かれてはいかがでしょう。
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