お宮参りの布の巻き方を解説します!愛媛でお宮参りのご予定の方へ

お宮参りの服装についてお悩みの方はいらっしゃいませんか?
『お宮参りの衣装は何を使うかわからない』
『着物の着せ方がわからない。』
このような経験をしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
お宮参りには、赤ちゃんに産着を着せていくことが主流です。
そこで今回は、お宮参りで使われる産着と、その巻き方についてご紹介します。

□産着の起源

お宮参りは、生まれたばかりの赤ちゃんの健やかな成長を願うために、生まれた土地の氏神様にお参りして氏子になったことから始まりました。
赤ちゃんには、里から贈られた初着(産着)を掛け衣装として着せました。
「産着」が元来「初着」と書くことからわかるように、お宮参りは赤ちゃんが使い古した衣装から初めてきれいな服が着られる行事でした。
古くから日本では生まれて間もない赤ちゃんが悪霊などに取りつかれないように、お宮参り前までは、地味な服を着せたり、変わった名前をつけたりして赤ちゃんを守る風習がありました。

□産着とはどんな服?

古くからの慣習では、肌着の上に、白絹で作られた白羽二重を着ていました。
さらにその上から、色のついた掛け着を着るのが正式な衣装とされていました。
男の子には熨斗目(のしめ)、女の子には友禅模様の掛け着を用いました。
昭和から平成初期頃については、白羽二重ではなく、ベビードレスの上から掛け着を着せる方が増えていましたが、最近は「着物ブーム」によって赤ちゃんだけでなく家族もきちんとした和装をして神社に参拝される方が多くなってきています。
掛け着の色や柄についても男の子と女の子で異なります。

*男の子の産着

男の子の産着については、武士のような勇ましいものが多いです。
掛け着には黒や紺、深緑といった凛々しい色味が良く使われています。
空高く飛んでほしい(出世してほしい)との願いが込められた「鷹」や、勝負事に強くなってほしいとの願いが込められた「兜」などが描かれています。
男の子の産着には必ず家紋を入れます。
着物に家紋がついたものを「紋付」といい、最も格式高い両腕・両袖・背中の5ヶ所に家紋を入れる「五つ紋」が主流でした。
父方の家紋を入れることが一般的です。

*女の子の産着

女の子の産着については、貴族のような優美なものが多いです。
掛け着には赤色やピンク、水色といった華やかな色味が良く使われています。
玉の輿に乗れるようにとの願いが込められた「花車」や、丸々と育ち、また丸く収まるような女性になってほしいという願いが込められた「鞠」が良く描かれています。
また、女の子の産着には家紋を入れる必要はありません。
入れる場合でも、背中に1つ「一つ紋」のみがほとんどです。

□産着を着せるタイミングは?

産着を着せるタイミングは状況によって異なります。
家から近い場所に神社があるならば、産着を着てから参拝するのも良いでしょう。
しかし、家から遠い神社に行く場合は、到着後に産着を着せてあげたほうが良いです。
産着を着たまま歩くのはなかなか大変ですし、夏の季節であれば赤ちゃんが暑苦しく感じてしまいます。
家を出る時には、普段通りのベビー服を着せておくことをおすすめします。
神社では、手水舎で手を洗って身を清めてから産着を着せるとスムーズに参拝できます。

□産着の着せ方

*着る前の準備

産着を着る前に、産着のお手入れをしておきましょう。
参拝日の前日に産着をハンガーにかけておくとたたみジワが目立たなくなります。
また、ほつれや汚れがあればすぐに見つけられます。
しつけ糸があればあらかじめ取っておきます。
和服に合わせた着物用のハンガーを使えば、生地がピンと張れるのでシワを防げて便利です。
アイロンがけをすれば、細かいシワも取り除けます。
直接アイロンを乗せてしまうと傷んでしまう可能性があるので、当て布をしてからアイロンがけすると良いです
また、よだれかけやお守りなどお宮参り特有で必要になる小物類がすべて揃っているか確認すると良いでしょう。

*着せ方の流れ

産着は、着物と下着のヒモを上手く回すことで、きれいに赤ちゃんを抱っこできます。
詳しい布の巻き方について説明します。

  1. 赤ちゃんに帽子とよだれかけを事前に着けておく。
  2. 祝い着は、下着を通して広げておく。
  3. 祝い着のヒモと下着のヒモを重ねて袖の内側から通す。
  4. 袖山に沿うように左右にヒモを引っ張り、背中のシワを伸ばす。
  5. 赤ちゃんが正面を向くように抱く。
  6. 重ねたヒモを持って赤ちゃんの反対側に掛けるようにかぶせる。
  7. 肩の後ろでヒモを結ぶ。
  8. ヒモにお守りや縁起物を吊るして完成。

よだれかけは祝い着を着た後に着物よりも外側に出しておきます。
またお守りについては、先にヒモに通した後に結んでも良いです。

□まとめ

今回は、お宮参りで使われる布の巻き方についてご紹介しました。
お宮参りの衣装である産着を着るのは少し難しいですが、布の巻き方について順を追って説明したので、産着の着用の仕方について理解してもらえたら幸いです。
何かご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

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