お宮参りは、生まれてきた赤ちゃんにとって人生に一度きりの行事です。
両家が集まっての記念写真の撮影や会食など、せっかくなら良い思い出にしたいですよね。
しかし、実際に何を準備すれば良いのかわからない方も多いと思います。
そこで今回は、愛媛の方に向けて、お宮参りのために準備しておくことを解説します。
□参拝に向けた準備
日本に古くから根付いている行事であるお宮参りには様々なしきたりや、気をつけなければならないことがあります。
その一つ一つを確認していきましょう。
*服装の準備
赤ちゃんの服装は産着といいます。
産着は一般的には和服が主流です。
正式な服装は、男の子なら「白羽二重の紋付に、のし目模様の紺色掛け着や黒羽二重の紋付」等、女の子なら「白羽二重に、友禅模様の掛け着」等です。
しかし、最近は洋服も流行となってきていますし、しきたりよりも気候に合わせて赤ちゃんの体調を管理することが第一でしょう。
写真撮影もあるため、服装はご家族で統一感を持たせた方が良いでしょう。
産着は購入するかレンタルが一般的です。
伝統的には母方の両親が産着を準備していましたが、現在は話し合いで決めることが多いです。
購入する場合の相場は3〜5万円で、レンタルする場合の相場は1〜2万円となります。
購入する場合のメリットは、仕立て直しをすることで七五三に使用したり、次の子のお宮参りの産着として利用したりできる点で、レンタルのメリットは購入よりも費用がかからない点です。
これらのメリットを考慮しつつ、予算に合った方を選びましょう。
親戚や親御さんの服装は伝統的には紋付の礼装や略礼装ですが、現在ではスーツを着ることも多くなっています。
しかし、お宮参りの主役はあくまで赤ちゃんですので、あまりにも目立ちすぎる服装はやめておきましょう。
付き添いの方の服装は和洋を統一させた方が写真撮影の時に統一感が出ますよ。
*神社の予約
両家で話し合い、お宮参りをする日程が決まったら、神社にあらかじめ連絡をしておきましょう。
事前予約が不必要な神社もありますが、他の参拝者の結婚式などが入っている場合にはご祈祷を受け入れらない場合がありますし、事前に連絡を入れておいた方が安心して当日を迎えられます。
神社にあらかじめ伝えておくべき情報は赤ちゃんの名前や生年月日、参拝する人数ぐらいですので、特に事前に準備しておくものなどはありません。
その際に、ご祈祷の時間帯や初穂料も確認しておくと当日にスムーズにお宮参りができるでしょう。
*写真撮影の準備
赤ちゃんにとっては一生に一度の行事で、両家の祖父母が晴れやかな格好をして一同に介す機会は中々ないため、お宮参りの際には記念撮影することをお勧めします。
ご自身で撮影することも可能ですが、せっかくならプロのカメラマンに依頼するのはいかがでしょうか。
撮影の技術はもちろんのこと一般の方では用意できない機材なども用意できるため、より良い写真を残せるでしょう。
プロのカメラマンに撮影を依頼したいときは、個人でカメラマンに依頼する方法と、事前に写真スタジオへ連絡して記念撮影を予約するという方法があります。
スタジオでの撮影は、お宮参りの後にスタジオへ移動して行うので、落ち着いて撮影できます。
撮影にかかる料金は2千円〜3千円ほどで、写真のアルバムや台紙などを加味すると2
〜6万円ほどになりますが、撮影の際に産着のレンタルを行なっているスタジオもありますし、ヘアメイクなどもしてもらえることも多いため、個人でカメラマンに依頼するよりは、写真スタジオでの撮影の方が手間もかからずにお得な場合があります。
*神社への初穂料の準備
お宮参りでご祈祷を受けた際には、神社に感謝の意を込めて「初穂料」を納めます。
もともとは金銭ではなく収穫物を納めていましたが、時代の移り変わりとともに、現在のように金銭を納めるようになりました。
金額や納める方法は、神社によって決められていることがあるため、予約の連絡をした際に神社に確認を取っておきましょう。
金額の指定がない場合には5千円〜1万円を用意しておくと良いでしょう。
水切りが紅白で蝶結びののし袋か白い封筒にお金を入れ、表面の上段に初穂料と書き、下段に赤ちゃんの名前を書いておきましょう。
当日は、初穂料が汚れないために「袱紗(ふくさ)」という入れ物に入れて神社まで持って行き、お宮参りの受け付けの際に渡すようにしましょう。
袱紗が用意できなければハンカチなどでも代用できますが、できるだけ用意していた方が良いので、お早めに準備しておくことをお勧めします。
□まとめ
今回はお宮参りのために準備しておくことを解説しました。
日本の伝統的な行事ですので、どのしきたりを守らなければならないかなど、わからないことも多いと思いますが、事前の連絡や準備をしておくことでスムーズに当日を迎えられることでしょう。
この記事で少しでもお宮参りの準備について不安が取り除けたら幸いです。