愛媛のスタジオ華縁でインターン活動をしている中西うららです。

皆さんは撮影した写真をどのように楽しんでいますか？

（私の実家には年に一回集まる親戚一同の写真がずらっと並んでいます。写真を並べると、みんなの成長の家庭が見られて面白いです。）

しかし、中にはお家に飾られている写真は昔の写真のままで止まっている家庭もあるかもしれません。実は、お家に今の家族写真を飾ることで心理的に良い効果があると多くの研究で証明されています。今回は、お家に写真を飾ることがどのような良い影響を与えるのかを紹介していきたいと思います。

• 子供の自己肯定感を高める

私が以前、ホームステイさせてもらったアメリカの友達の家族は、子供だけでなく大人も撮影する習慣があり、家の至る所に家族の写真が飾られていました。アメリカでは、自宅だけでなくオフィスにも写真を飾る文化が根付いており、写真は自己肯定感を高める働きがあると言われています。

東京理科大学の篠原菊紀教授と東京学芸大学の岩立京子教授の共同研究によると、写真を普段は飾っていなかった過程に家族写真を設置してみると、「自分自身に満足しているか」に対する「はい」という回答が65%から90%にあがったということが証明されています。同研究では、家族写真を飾ることで「あなたは家族にとって大事な一員である」ということを、子供が写真を見るたびに伝えることができるのだと考察されています。このことから子供の写真を飾っている家庭の子供の幸福度は、そうでない家庭の子供に比べて高いそうです。

また、子供の部活動や習い事の写真など、自信を持つことのできるような写真も、子供の自己肯定感を高めるのに、効果的です。（確かにスポーツに小さい頃から力を入れている友達の実家には、たくさんの表彰状とともに今までのスポーツをしているときの写真が並べられていました。写真を撮影する親は部活が行われている会場まで応援に行くことが多く、親子の仲の良さと写真の関係もあるのではないかと思います。ちなみに、子供のアート作品も写真と一緒に飾っておくと、来客時に子供の能力が褒められやすくなり、自己肯定感の上昇にもつながるという研究もあるそうです。

• 夫婦仲が深まる

昔のお二人の写真が飾ってある家庭は多いですが、今のお二人の写真が飾ってある家庭は少ないです。むしろ、長年、夫婦二人だけで写真を撮っていないことも多いです。

そこで、昔の写真とともに、定期的に更新された写真を置くことで、「過去も幸せだったし、今の自分たちも最高！」だと思わせるような空間を作ることができ、夫婦の仲が深まる傾向にあると研究で証明されています。私の実家には両親二人だけの写真が置かれていないので、実家に帰ったら私がカメラマンになって両親二人を撮影しようと思います！笑

• どこに写真を飾るのが効果的？

写真の飾り方でお勧めされているのが、寝室に2枚写真を飾るという物です。一つは子供が活躍しているスポーツをしているときの写真、もう一つは家族仲良く笑顔で写っている写真が望ましいそうです。これらの写真で子供を安心感と自信で満たしてあげることが期待できます。

• アルバムを振り返る時間で家族団らんを

今までの家族アルバムを家族で振り返ることで、家族との歴史や繋がりを認識することができ、家族の絆が深まるそうです。写真撮影を定期的に行って、大切に保管すると過去の思い出によって、新たな思い出を作ることができます。写真には消費期限がないのですね〜、素敵です！

• 写真の更新はお忘れなく！

昔の写真が身近にあることで、夫婦であれば、「昔は楽しかったのに…」、「昔はかっこよかったのに…、美しかったのに…」と過去と比較してしまうきっかけにもなってしまいます。また、新春期で話す機会が減ってくる子供にも、家族という過去と変わらず居場所があることを、写真で意識づけすることができます。誕生日や結婚記念日などのお祝いを機に写真撮影をして、どんどん部屋に飾る写真を新鮮なものにしてみてはいかがでしょうか？

• まとめ

写真は家族の幸福度に影響を与えるお家の雰囲気を作るとても重要なもののようです。今の自分や家族を愛することができる空間作りの秘密は、お部屋に飾る写真の更新です！見逃しがちな写真の重要性を知ったなら、ぜひ家族の写真撮影の機会を作ってみてはいかがでしょうか。今年も、親戚一同揃って写真を撮るのが楽しみです。