お宮参りに着物を着ていく母親の皆さんの中に、授乳について不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
着物と言えば、格式高い日本の伝統服で、普段着慣れていないため分からないことがたくさんあることと思います。
「せっかく着付けをしてもらっても、授乳するとき崩れてしまいそうだし、着物は諦めるしかないのかな…」
そんな風に思っている方のために、今回は着物を着たまま授乳する方法をご紹介します。
□身八ツ口からの授乳
着物には脇の下に縫い閉じられていない箇所があります。
そこを「身八ツ口」と呼びます。
そのスペースに赤ちゃんの頭を入れ、授乳することができます。
胸元をはだけさせることなく授乳できるので、最も気崩れしにくい方法だと言えます。
さらに、周囲にも見えにくいので、場所を選ばなくて良いところも利点です。
どこでも素早く授乳できるため、着物着用時の王道の授乳方法と言えます。
□前からの授乳
胸元を広げて赤ちゃんにお乳を上げる方法です。
洋服と同じ感覚であげられるので、簡単にできるところが利点です。
しかし、胸が露出してしまうので授乳スペースを設けていない神社では場所に困るかもしれません。
また、あげた後衿元を着付け直すのには少々技術が必要です。
慣れていないと、その後歩いても着崩れしないように着直すのは大変かもしれません。
授乳ケープがあるとこの方法がよりやりやすくなるので、持っていない方には購入をおすすめします。
□片袖脱ぎでの授乳
衿元を広げてそのまま片方の袖を完全に腕から抜いてしまい、授乳することもできます。
しかし、この方法は完全に上半身の半分が露出してしまうので授乳スペースがないと不可能ですし、授乳スペースでも他の人の目があればやりづらいでしょう。
昔はこの方法を取る人も多かったようですが、最近ではあまり用いられません。
□まとめ
今回の記事では、着物姿での授乳方法についてご紹介しました。
着物姿でお宮参りを済ませるには、必ずしも授乳しなければならないわけではありません。
着物の着用時間を短めにしたり、ミルクを使ったり、お母さんと赤ちゃんが一番ストレスなく過ごすのに最適な方法は何かそれぞれの家庭で考えてみるのがいいのではないでしょうか。
着付けの直前に授乳して、お宮参りの間はお昼寝をしていてくれる時間を狙うことでうまく授乳せずに済ませるお母さんもいます。
ぜひ今回の記事を参考に、当日の授乳をどうするか決めてみてはいかがでしょうか。